文学フリマで発掘した同人誌の紹介 | ダストテイル-短歌と散文のブログ-

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文学フリマで発掘した同人誌の紹介

変換 ~ CCI00006


「delay No.0」(発行:NPO法人学生団体新人会広報部






この前の文学フリマへ行ったときに購入した同人誌のなかで、一番早く手に取ったものに「delay」という同人誌があります。

例のゼロアカとは全然関係のないブースで売られていたのですが、これが掘り出し物だったというか、かなり企画のしっかりした同人誌で、読んでいて非常に興味を持ちました。

発行団体は「NPO法人学生団体新人会広報部」というところで、ホームページを見に行ったのですがどんな団体なのかはいまいちはっきりせず。

ただ、やっている企画はなかなか面白かったです。

『ケータイ小説的。』で有名なライターの速水健朗さん、今年晩翠賞を受賞された詩人で社会学者の水無田気流さん、『「感動」禁止! 涙を消費する人びと』で有名な歴史学者の八柏竜紀さんという3本のインタビューが特集されています。

たとえば"社会の郊外化"はかなり以前から問題視されていたのですが、それがとうに進行してしまった現代では、「何がリアルになりうるか」というのがこれからの社会学の議論になるでしょう。それをふまえて、ケータイ小説論や浜崎あゆみ論、コミュニティの崩壊論、「ピュア」な若者論あたりまでを広範に押さえている雑誌になっていました。

他のジャンルの文学ではとうに「文化」と結びつけてその作品が成立してきた背景を読み取る技法が一般化しているのに、どうして短歌というジャンルにはそれが起らないのか不思議でなりませんが。。。

まあ、それはともかく、とりあえず、速水さん、水無田さん、八柏さんの三人の議論は、押さえておかねばならない大切な議論のように思います。

来週の土曜日29日には、新宿のロフトプラスワンでこの三人を招いたトークイベントがあるそうです。
全然宣伝する必要もないのですが、面白そうなのでご紹介。



新人会 presents パネルディスカッション
〈わたし〉氾濫時代の表現―若者/当事者のハイパーインフレ畑でつかまえて―

そんじょそこらの、特別なワタシ。
〈わたし〉にとって特別な一人のはずの〈わたし〉は、実は大勢の中の一人にすぎない?

格差問題、就活、ケータイ小説、ブログ、消費社会、戦後日本、言論など。冷静に、かつ熱く〈わたし〉をとり巻く「イマ」/「イマ」がとり巻く〈わたし〉を浮かび上がらせる、前代未聞のディスカッション!
お招きしたパネラーの方々は、全員気鋭の論者の皆さま。この組み合せはココでしか見られません!聴けません!

【Introduction】
ブログやSNSには、〈わたし〉の日記や表現が溢れかえっています。それは誰かと繋がれるときもあって、ケータイ小説もそのひとつ。一方でそんな〈わたし〉が溢れかえっていて、なにか行動したり表現したりしようとすれば氾濫する他の〈わたし〉表現の中に埋もれてしまいます。就職活動では自己分析が求められ、確かな唯一の〈わたし〉を作り出して売り出さなきゃいけない。マジメに労働・格差問題を議論しようとしたって、自分の生活の苦しさを訴えれば当事者それぞれの〈わたし〉の立場がぶつかりあい、切実なコノ苦しささえ伝わりづらい。そんな中求めたくなる過剰な共感。そして、そんな世界に本当の〈わたし〉なんていないと思って自分探しに奔走したり旅立ったりする多くの人々。でも果たしてその先に「本当の〈わたし〉」がいるのでしょうか?

【ゲスト】
水無田気流(詩人・社会学者。詩集『音速平和』で第11回中原中也賞。他の著作に『黒山もこもこ、抜けたら荒野 デフレ世代の憂鬱と希望』など)

速水健朗(編集者・ライター。主著に『ケータイ小説的。 “再ヤンキー化”時代の少女たち』、『自分探しが止まらない』など)

八柏龍紀(作家・歴史教師。主著に『「感動」禁止! 「涙」を消費する人びと』、『戦後史を歩く』など)

OPEN 12;00/START 13:00
前売¥1000/当日¥1200(ともに飲食別)
※前売券はローソンチケットにて発売中(Lコード:39028)
※ネット予約もあり。(以下URLにて)
(入場順は、前売チケット→ネット予約→当日券の順になります)
http://www.loft-prj.co.jp/PLUSONE/reservation/




かなり社会学的な90年代論、2000年代論が聞けるのではないかと、ちょっと楽しみに思っています。
とりあえず予約はしておきました。

しばらく最新の社会学の議論をおっかけていきたいと思っています。


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