去年の短歌 | ダストテイル-短歌と散文のブログ-

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去年の短歌

今年はじめというか去年ツイッターで作った歌をまとめました。
これでおそらく、題詠100首以外の短歌練習はもうおしまい。

よろしければお読み下さい。


          ひのくれ

帽深く被りて出づる鉄芯のそこゐまで冷えが刺さりゐるらし 

まうゐないこゑばかり聴くゆうぐれのday dream believer ここにゐて

あをぞらに雲のかたちのたましひが浮いてゐる小説を思ひき

曇天の奥に数多の死者ありて我は一匙の塩を舐めをり

終ののちわづかにみづを含まれて運ばれゆきし祖母の躰よ

不穏かすかに肌に冷えをり来年は明けなのか暮れなのかこの国は

なべてしづかなこの町の暮れ人びとは騒がしき風やむを待ちゐて

なにもかも記憶になりて消えてゆくとほざかるヘッドライトのあかさ

紅葉ひとひら手にかかりゐて剥がさむとすれどわづかに残る湿りは

手を合はせて祈るのだといふひのくれはかすかに闇を垂らしていつた
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