山崎聡子さん、『手のひらの花火』 | ダストテイル-短歌と散文のブログ-

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山崎聡子さん、『手のひらの花火』

山崎聡子さんの『手のひらの花火』について感想をまた喋りましたのでブログでご報告させていただきます。
ご視聴いただければ幸いです。



【取り上げた歌】

飛び込み台番号(7)のうえに立ち塩素の玉のきらめき見てる

死ぬときはプールの匂いを纏いたい「タイルをみっつとったらおわり」

塩素剤くちに含んですぐに吐く。遊びなれてもすこし怖いね。

制服にセロハンテープを光らせて(驟雨)いつまで私、わらうの

いくつもの名前を呼んで私から遠ざかりゆく放課後の窓

シングルのベッドで深爪競い合うことを幸福のたとえのように

ゲームセンターの青い光のなかにいて綺麗なままで死ぬことを言う

五円玉 夜中のゲームセンターで春はとっても遠いとおもう  永井祐『日本の中でたのしく暮らす』 (光森裕樹さんの発言より引用)




【取り上げた歌】

ほおずきを口のなかから取り出せばいのちを吐いたように苦しい

中学で死んだ高山君のことを思うときこれが記憶の速度と思う

排卵日小雨のように訪れて手帳のすみにたましいと書く

ルームメートの朝の祈りよレバノンをピンクで塗りつぶした世界地図

パークロード道なりにゆきそれはそれは遠い陽炎のように歩めり

あまやかに噛み砕かれたる芽キャベツのなんてきれいな週末だろう

染みだらけのコートに体を包んだらひとり明け方の線路を辿ろう

息が夜に溶けだしそうで手で覆う映画を生きてそして死にたい

電車って燃えつきながら走るから見送るだけで今日はいいんだ
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